中国の3Dバイオ印刷技術が、進展を実現した。杭州電子科技大学の徐銘恩教授が率いるチームが開発した3Dバイオプリンターが、ヒトの肝臓や脂肪組織などの印刷に成功した。3Dプリンターによって印刷された細胞の活着率は90%に達し、4カ月に渡り生存を維持できる。国際的な学術誌「Biomaterials」は、同チームの研究は3Dバイオ印刷分野の最先端の水準に達していると評価した。科技日報が伝えた。
徐教授は、「生物医学の製品は付加価値が高く、新技術の応用・普及の重点となっている。生物医学は巨大な市場を持つ。ヒトの身体的構造と病理学的状況には個人差がある。3Dプリンターは生物医学において高い普及価値を持ち、オーダーメイドの義肢、再生医療、器官の製造などで独自の強みを持つ。これは3D印刷技術の、未来の重要な普及の方向性だ。3D印刷技術は同領域で基礎的な研究段階にあり、一部の研究成果の普及と転化が進められている」と述べた。
徐教授は、「人工組織・器官の製造において重要になる技術は、3D細胞印刷技術だ。これは組織・器官の解剖学デジタル模型を利用し、生細胞を特定の位置に配置し、組織・器官前駆体を製造する新技術だ。3D細胞印刷は、3D印刷技術の研究で最先端の領域になっており、生命科学の基礎研究、臨床医学および薬品の開発で高い普及価値を示している」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年10月9日