データによると、14年末の外国為替資金残高は27兆元で、通年では6410億元増加したが、前年に比べると2兆1200億元少なかった。外国為替資金残高の減少により、人民銀は外貨を回収して流動性に当てる必要がなくなった。
盛司長は、「同業業務の監督管理の強化により、通貨の波及力が低下した。金融リスクを効果的に予防しコントロールするため、関連部門が商業銀行の同業業務を規範化したことで、貸出に類する商業銀行の資金運用は減少し、通貨の波及力も低下した」と指摘する。
盛司長の見方では、「預金偏差チェック指標が実施された後、四半期末や年度末に商業銀行が預金を人為的に増やそうとしなくなり、12月の預金の伸びが例年を下回った。このことが預金の増加率をある程度押さえ込むことになり、M2は年度の最後の日に計量される」という。
中国交通銀行の連平チーフエコノミストは、「金利の市場化、金融イノベーションの強化といった環境の下で、商業銀行の預金の伸びが鈍化し、負債の構造が変化したことが、こうした現象をもたらした直接の原因だ。また銀行の貸借対照表の拡大傾向がやや鈍化したことが、こうした現象を生み出した基本的な原因だ」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年1月16日