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2014年国内ぜいたく品消費、初のマイナス 反腐敗運動の効果続く (2)

人民網日本語版 2015年01月22日15:31

〇反腐敗運動の効果続く

2014年、中国大陸部のぜいたく品消費が落ち込んだ一番の原因は、政府による反腐敗・廉潔政治の建設の実施・推進によって、ぜいたく品の贈答習慣に影響が及んだことだ。また、経済成長の鈍化も、この傾向にさらなる拍車をかけた。

2012年6月、中国政府は初めて、「公費でのぜいたく品購入禁止」を発表した。べイン・アンド・カンパニーのグローバル・パートナーを務めるブルーノ・ラネス氏は、「中国では、贈答品を贈る習慣が、ぜいたく品消費の重要な構成要素となっていた。政府が推し進める反腐敗・廉潔政治の建設は、この習慣に極めて大きな影響を及ぼした。腕時計と紳士服を中心とした主力品の消費は、著しいダメージを受けた」と指摘。たとえば、紳士服の売上高は、2013年に1%マイナスとなり、2014年にはさらに10%減少した。落ち込みが最も激しかったのは腕時計で、国内の贅沢品消費総額のうち、腕時計類は5分の1以上を占めているが、2013年の売上高は11%減少、2014年にはさらに13%落ち込んだという。

また、ぜいたく品ブランドの中国での店舗拡大の足並みは、2013年以降減速している。2014年は、過去8年で、中国でオープンしたものの撤退した店舗数が最も多い年となった。2014年、ヒューゴ・ボス(Hugo Boss)は7店舗、フェラガモ(Ferragamo)は6店舗、中国店舗を閉鎖した。このうち、ヒューゴ・ボスが閉鎖した店舗は、メンズファッション専門店がほとんどだった。

〇海外での購入と代理購入が大幅に増加

海外での購入と代理購入が増加したことも、国内のぜいたく品消費が落ち込んだ原因のひとつとなっている。中国人による2014年の海外でのぜいたく品消費額は、21%も増加した。

2014年、中国人消費者の消費総額のうち、海外での消費額は55%を占めた。海外からの代理購入は、ここ数年急増しており、消費全体の15%を占めるまでとなった。2014年、ぜいたく品海外代理購入の市場規模は550億元から750億元(約1兆円から1兆4千億円)に達する見込みで、うち最も多いのは化粧品。以下、レザーバッグ・腕時計・貴金属アクセサリーがこれに続き、代理購入の市場総額は、中国大陸部のぜいたく品ブランド専門店での販売額の5割に迫る勢いとなっている。代理購入を選ぶ理由として最も多いのは「価格が安い」で68%を占め、「選べる製品の種類がより豊富(48%)」「新作を一日でも早く入手して使いたい(37%)」が続いた。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年1月22日


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