▽所得分配にさらなる改善の余地あり
ジニ係数は、イタリアの経済学者コッラド・ジニが考案したもので、所得分配の格差の程度をはかるのに用いられる。この値が低いほど、所得水準は平等となる。反対にこの値が高いと、財産が少数の人に集中していることがわかる。国際標準では、ジニ係数が0.4以上だと所得格差が大きいということになる。
2012年の経済動向の説明会で国家統計局は初めて、2003年から2012年までの中国のジニ係数の状況を公表した。2003年から2007年までは0.479、0.473、0.485、0.487、0.484と推移し、2008年に0.491のピークに達した後は低下してきた。国家統計局の20日のデータによると、2014年の全国の住民の収入のジニ係数は0.469で、2013年からわずかに0.004ポイント減り、6年連続の低下となった。
中国社会科学院地域経済専門家の徐逢賢氏によると、ジニ係数低下は、中国の所得格差が縮小しつつあることを示すものの、この変化は十分に際立ったものとは言えない。中国経済の所得分配にはまだ大きな改善の余地がある。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年1月22日