原子力工業はこの60年、原子力の安全を各事業の最優先事項とし、良好な安全記録を保ってきた。建造中の原子力施設には有効な安全制御がなされ、原子力施設周辺の放射線レベルは自然状態の範囲に収められている。中国の原子力の安全確保は先端水準にあり、世界の原子力安全水準の向上に大きく貢献している。
原子力工業はこの60年、革新発展を堅持し、軍民が一体となった全面的な科学技術革新体系を構築し、重要な生産段階のそれぞれに科学技術プラットフォームによるサポートを提供してきた。国家基礎研究実験基地や国防科学技術重点実験室、国家級エンジニアリング技術センターなどが設けられ、中国実験高速炉や中国先進研究炉、再処理パイロットプラント、タンデム加速器改良、核融合環流器2号A装置改良などの重大科学技術設備や研究開発プラットフォームも建設され、原子力技術の革新に力強いサポートを提供した。
中国原子力工業集団公司の董事長(会長)で党組書記の孫勤氏は原子力事業の今後の発展について、「中国は、その国際的地位に見合った、国家の安全や発展のニーズに応える原子力工業強国とならなければならない。伝統ある原子力工業の精神を発揚し、原子力工業の発展を「新常態」(ニューノーマル)へと積極的に誘導し、軍民が一体となった発展の道を堅持し、中核的能力を全面的に高め、中国の戦略的原子力の安全性・信頼性・有効性を確保していきたい」と語る。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年1月26日