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中国、モバイル読書のアクティブユーザー5.9億人

人民網日本語版 2015年01月27日15:27

モバイルインターネットが発展するにつれ、多くの人の読書習慣に変化が生じ、携帯を使ってありとあらゆるものを、随時読むようになっている。「携帯で読書」が生活の一部となっているのだ。中国の調査会社「易観智庫」が最近発表した「中国モバイル読書市場の動向予測2014-2017」によると、14年末の時点で、中国のモバイル読書のアクティブユーザー数は、前年比20.9%増の5億9千万人に達した。北京日報が報じた。

では、モバイル読書の普及に伴い、一般書籍は「生存」が危ぶまれているのだろうか?

ショッピングサイト「当当網」が最近発表した図書消費データによると、モバイル読書の登場により、ネットユーザーに「読書」の習慣ができたことが分かる。オフラインの消費を見ると、過去1年、中国全土のネットユーザーの書籍の購入が月を追うごとに増加し、12月には全体の30%を占めるようになった。ある業界関係者は、「モバイル読書の急速な発展が、ネット上での書籍販売にも火を付けた。モバイル読書が、一般ネットユーザーの読書に対する関心を高め、一部のユーザーは、お金を払ってモバイル読書を楽しむようになった」との見方を示している。

電子書籍サービス「網易雲閲読」が発表した「2014年モバイル読書報告」によると、中国では14年、電子書籍が14億冊以上読まれた。紙の書籍なら、並べると赤道を8周し、北京の面積の2倍の森林を節約したことになる。また、電子書籍を頻繁に購入しているユーザーの8.9%が、収入全体の70%に寄与した。調査では、モバイル読書をする場所で、最も多かったのは「ベッドの上」。次に多かったのが「バスや地下鉄」だった。

モバイルインターネットのユーザーは男女の比率が均衡化しているのに対して、モバイル読書のユーザーは、男性が72.56%と女性を大きく上回り、年齢別では、19-25歳の男性が最も多かった。地域別では、広東省や北京、浙江省、上海、江蘇省などのモバイル読書ユーザーが最も多かった。

現在、モバイル読書市場の収益モデルは、有料ダウンロードや広告収入、「道具打賞(お気に入り作家にユーザーがカンパできる制度)」などだ。同市場は拡大を続けているものの、他の分野と比べると、拡大の速度が緩やかだ。14年、中国モバイル読書市場の収入は88億4千万元(約1679億円)規模で、17年には150億元(約2850億円)規模に拡大すると見込まれている。(編集KN)

「人民網日本語版」2015年1月27日

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