上海市新聞出版局が11日に発表した「上海市民読書状況調査分析報告書(2014年)」によると、上海市民は性別、年齢、所得の違いに関わらず、文学類の書籍を愛読している人が最も多かった。文学・歴史類の書籍は全ての年齢層の読者に好まれていた。人民日報が伝えた。
報告書によると、上海市民の読書時間は各層で比較的安定していたが、新聞の閲覧時間は減少していた。新聞を読む時間について、過半数の市民が「主に30分以内」と答え、「ほとんど読まない」と答えた人は昨年の17.20%から23.80%に上昇した。新聞の主な読者層は60歳以上の男性公務員だった。
読書の方法別に見ると、伝統的な紙の書籍が電子書籍を25.15ポイント上回り、その差は2013年を上回った。紙の書籍が最も良いと考えている人は70.65%と絶対的多数を占めた。ただし、報告書は「2つの読書方法のうち、どちらが良いかの選択は、長期的に変動を続けるだろう」と指摘している。
ここ3年間のデータを見ると、上海市民の電子書籍に対する感想は「コンテンツが豊富で幅広い」、「手に入れるのが便利」、「価格が安く、無料のものもある」、「検索が便利」の4つに集中している。しかし、情報が豊富化する一方で、読者はデジタル書籍のもたらす問題にも気づいている。デジタル書籍がもたらす問題のうち、「目が疲れやすい」が3年連続でトップとなった。このほか、6割の市民は「電子書籍にお金を払いたくない」としている。
同報告書は上海市新聞出版局が4年連続で発表しているもので、専門機関に委託し、市民の読書傾向、読書方法、読書消費、読書のすう勢などをめぐり調査を行った結果を報告書に取りまとめている。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年8月12日