中宇資訊の桑瀟アナリストは、「現在の石油市場の需給は基本的な面が目立って改善しておらず、供給では石油輸出国機構(OPEC)が減産を見送り、OPEC以外の国では米国、カナダ、ロシアなどの主要生産国が減産計画を立てていない。また一部の石油・天然ガスの輸出への依存度の高い国には増産計画があり、需給をみると世界規模での経済の停滞局面が続き、米国経済が好調である以外、他のエコノミーは今年から来年にかけて経済が低迷し、需要が供給を上回り、供給過剰が2015年上半期の石油産業の基調になる」との見方を示す。
また桑アナリストは、「サウジアラビアのアブドラ国王の死去にともなう新国王の即位が国際原油価格にさまざまな不確定性をもたらし、現在の原油価格は約6年ぶりの低い水準となり、その後は引き続き周期の長い下落の勢いが増している。短期的には国際原油価格は変動しつつ推移していく可能性が高く、こうした点を踏まえると、この度の石油製品価格の引き下げ調整が実施されれば、新たな価格計算周期には石油製品価格調整の流れはそれほど目立ったものではなくなり、価格が据え置かれる可能性がある」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年1月27日