小麺を客に出す日本人の弟子
渡部夫婦は王さんのもとを直接訪ねて、小麺の作り方を学びたいという希望を伝えた。ところが、コミュニケーションがうまくとれず、渡部夫婦はiPadを用いながら、なんとか王さんにその意思を伝えた。王さんはこの時のことについて、「2人が真面目な様子で訪れたので、サービスが悪くて文句を言いに来たのかと思った」と振り返った。
王さんは渡部夫婦の申し入れについて真剣に考えた。弟子はたくさんいるが、言葉が通じないのに、教え続けることができるだろうか?いろいろと思いを巡らせた結果、負けず嫌いの王さんはそれでも挑戦してみることにした。「小麺は現在全国でも有名になった。もし海外に進出できたら、よりいいことじゃないか?」
■小麺を学ぶのは、店を開くためではない
渡部夫婦にとって、小麺の作り方を学ぶことは、中国文化を体験する旅の一つであって、帰国後に日本で小麺店を開くつもりでは決してないという。「日本では、店を開業するのに多くの資金が必要となる」。渡部さんは、重慶小麺を特別なプレゼントとして、家族や友人たちに食べさせてあげたいと希望を語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年2月10日