2015年6月3日  
 

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日本人が見る北京の10年の変化 (2)

人民網日本語版 2015年02月11日08:26

人の変化は凄まじい。10歳年齢が違うと、全く文化的背景から、考え方・思想まで異なる別人種のようである。その変化の大きさ故に「70後」「80後」「90後」などと呼ばれているが、確かに大きく変わる。

私が一番感動したのは、民度が変わるのを経験したことだ。2004年に北京に来て、驚いたのはバスや電車、銀行でも店でも並ばないで、我先にとウワーッと押し寄せる様であった。バスや電車の停留所では、並ばないのは言うまでもなく、降りる人が降りるのを待たずに、乗り込もうと突進していくのがスタンダードで、ひどい時には下車する人が降り始める前に我先にと乗り込む有様であった。中国人民大学の近辺でも、ゴミを道路に捨てたり、痰を吐いたりするのがよくあった。その様子を見ているこっちが恥ずかしくなったものだった。

先日、地下鉄に乗るときに、皆がドアの両脇に並び、人が降り切ってから乗車するのを見たときに、非常に感動した。地下鉄に乗っていて老人や児童に席を譲る行為は、日本以上に行われていると感じる。実はこの民度の劇的向上はオリンピックの前後で大きく改善されたということは沙蓮香教授 (中国人民大学社会心理学研究所 ・ 一橋大学客員教授)の研究からも明らかになっている。これは中国が豊かになったこと、そして、政府の市民教育の成果でもあると思う。しかし、今では、北京の街中は何処へ行ってもきれいである。ゴミを捨てる人はほとんど見かけない。ただ、ゴミが無くなった道路は、今度は駐車場に大変身してしまったのは頂けない。


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