2015年6月3日  
 

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日本人が見る北京の10年の変化 (3)

人民網日本語版 2015年02月11日08:26

日本にいるおじいさんに聞いたら、日本でも、70年代位までは電車に乗るときに並ばなかったし、日本の道路も、以前は違法駐車が酷かったそうである。人間、衣食足りて礼節を知るとは2000年前の管夷吾が言った言葉だが、言い得て妙である。人間の本質、社会の変化は相当似ているものだということだろう。経済発展から交通渋滞にしろ、空気や水などの環境汚染問題にしろ、日本も通ってきた道である。良きにつけても悪しきにつけても、日本がゆっくり通って来た道を、中国が駆け足で一気に追って来ているのだ。願わくば、環境問題も、民度の向上も一気に追いつき、そして、追い越して欲しいものである。

北京では地下鉄も、多くに安全ドアがついて、線路への落下が防がれるようになってきている。日本でもまだごく一部しか実施されていないことからも分かるように、部分的にはもう、日本を追い抜いている。ただ、人の認識は現在の実際より、遅れて変化するものであるから、いまだに中国を遅れている国だと思っている日本人が少なからずいる。日本人が中国の発展進化に気が付くその時は、既に、日本の遅れと劣勢が決定的になっている時であろう。

思い起こせば、私が日本にいた時は、「中国は批判をゆるさない、言論の自由が無い国」という論調が多かったが、来てからの実感としては、「異なる意見に対して、意外と懐が広い」というものである。現在、私が中国が偉大だと思うところは、好き嫌いという感情を脇において、他国を虚心に懸命に学んでいる所である。日本の政治や経済、社会問題にしても、中国は国として、日本の良い所は良いと認めて、日本の成功と失敗を国を挙げて大いに研究しているのだ。日本が他国をこれほどまでに研究しているであろうか心もとない。

次回は、身の回りで今の中国で改善して欲しいと感じる所を二つ三つ具体的に述べてみたい。

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「人民網日本語版」2015年2月11日


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