ステンレスボトルを選ぶ中国人観光客
店内で電気炊飯器を選んでいた中国人観光客は、「電気炊飯器は大きくて重い。中国でいいものがあれば、当然中国で買うだろう。日本の電気炊飯器は火力や温度が一定にコントロールされ、内釜も良い素材を使用しているので、炊いたご飯は中国のものよりずっとおいしい。国内にも同じような品質の電気炊飯器はあるが、価格は遥かに高い」と語った。
中国人観光客が海外旅行先で気前よくお金を使うことは、世界各国で知られている。沖氏によると、一部の中国人観光客の買い物の予算は2万元(約38万円)程だと言うが、多い人は5、6万元(95万円から114万円)にも達する。また、一部の観光客は具体的な予算は言わずに、買いたいものがあれば買う。親戚や友人の代わりに商品を購入するのも、中国人観光客の消費額が大きい理由の一つとなっている。ある観光客は、「時々日本にいる友人に頼んで欲しい物を買ってもらっていたが、今回は自分で日本に来たので、できるだけ多く買って帰りたい」として、「今回の日本旅行では、中国の友人のために物を買わなくてはならない。たとえば、ステンレスボトルを4本買ったが、そのうちの3本は友人に頼まれて買ったものだ」と語った。