○「お母さんが使っている化粧品を知っていますか?」
羅晟さんは、某化粧品メーカーのブースで、「お母さんが使っている化粧品のブランドを知っていますか?」と質問され、困惑した顔つきになった。回りにいた数人の就活生は、「この問題、難しすぎ!あなたは知っている?」と小声でささやき合っていた。
人事担当者と短い会話を交わした後、羅晟さんはブースを後にした。その「ナンセンス」な質問のせいで、羅晟さんは、第2次試験に進む自信を失ってしまった。
人事担当の黄さん(女性)は、この質問をした理由について、「彼らがはっきり答えられないことは、家族に対する彼らの関心や注意の無さを示している。家族に関心のない人間が、企業に関心や愛情を注ぐことなどできるだろうか?仕事に対して細心の注意を払えるだろうか?」と説明した。
○求職者の状況を把握する鍵は「細かなこと」
重慶智成人材江北市場の王浩マネージャーは、次のような見方を示した。
求職者は、まず、人事担当者がなぜそのような質問をしたのか、その真意をはっきりさせなければならない。
人事担当者が家庭の情況について尋ねるのは、一般的に、このような質問をすることで、求職者の家庭環境を把握できるからだ。現場作業の仕事の場合、長期の出張を命じられる、あるいは労働条件がかなり過酷であることが多い。何の不自由もない家庭環境で育った求職者ならば、それらの苦しみに耐えられないことがある。一部のIT関連企業やクリエイティブ企業では、自由奔放な考え方や発想が得意な人材が求められる。また、かなり保守的な企業の場合、企業側は、このような問題に出くわした時に、重圧に耐える能力を試しているのかもしれない。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月27日