だがそうはいっても、日本の便座がメードインチャイナの目標になるべきではない。日本の便座を模倣する中国企業があるとすれば、それはまったくの恥さらしだ。メードインチャイナはもっと大きな野心を抱き、イノベーション能力を発揮する別の道を探すべきだ。人の歩いた道を歩き、人の歩く道をなくすべきではない。人の歩いた道を歩いてばかりいると、永遠に追随者であることから抜け出せない。歴史が私たちに教えてくれるのは、「逆襲」とは模倣に始まり、超越を経て成果を収めるということだ。
外国製品を買う中国人を非難する理由はない。グローバル化の時代には、外国製品を買う環境もあれば権利もある。愛国主義を信望するだけで、また外国製品をボイコットするだけで、メードインチャイナを支援し、成功させることができると信じる人はいまい。メードインチャイナの総合的な力はまだ十分ではなく、そのイメージの確立はより長期的なプロセスになる。私たちは強い忍耐力をもたなければならない。品質が確かなものであれば、市場に受け入れられるようにしなければならない。
だが次のように指摘する必要もある。中国製品を選び、支援する人は、尊敬すべき人であり、その行動は奨励されるべきものだということだ。品質、機能、価格などのそれほど大きな違いがなければ、中国人には自国製品を選択することを勧める。これは愛国心の具体的な現れであり、中国製品の発展のための時間と空間を提供することであり、一般の人々が国のためにたやすくできる貢献の一種だからだ。
グローバル化の競争は無常なもので、どの民族もどの国もそれぞれに与えられた条件、努力、チャンスを踏まえ、競争、協力、圧力、衝突を通じて、徐々に自分の位置取りを見つけていく。中国の最終的な位置づけが、中国人にとって誇らしいものであることを願う。日本も便座の生産強国の地位に甘んじることはないだろう。メードインチャイナとメードインジャパンが良好な競争を繰り広げることは、双方にとって力強い「ムチ」になる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年2月27日