2015年6月3日  
 

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春節での出費が悩みの種に 1万元以上20%超 (2)

人民網日本語版 2015年02月27日10:39

北京で仕事をする独身の劉さん(女性)は、年越しの里帰りで大枚をはたいた一人だ。春節を選んで結婚した同級生への祝儀に3000元、母親への年賀祝いに1万元、お年玉で4500元。年越し出費は合わせて2万元を超えた。

「人情は大事にしなければならない」。「お年玉が少なければメンツがなくなる」。そんな心理によって、多くの人が互いに競い、出費は厳しいと感じながらも高額のお年玉を包む。せっかくの人情は多くの人にとって負担となりつつある。

▽春節で年収の3分の1を消費

取材をしていたら、春節で年収の3分の1を使ってしまったという人も現れた。西安市のある企業の上層管理者を務める1960年代生まれの李斌さん。昨年は会社の業績が振るわず、収入が減り、毎月の収入は平均で6000元余りだった。妻と息子は毎月それぞれ3000元稼ぐ。年間の世帯所得は合わせて約14万元だ。

今年の春節では、一家3人で4万5千元を使った。年収の3分の1近くの金額だ。一番大きな出費は、家族一人ひとりにiPhoneを配り、家電を揃えた1万5千元の出費だった。

▽年越しは「負担」にあらず

金を持っていようと持っていなかろうと、年末年始は家に帰ってすごすもの。社会学専門家によると、春節で一番大切なのは一家そろって新年を迎えることで、金銭やメンツにこだわって年越しを負担に感じてしまっては元も子もない。

北京大学社会学科の夏学鑾教授は、「経済発展と収入上昇に伴い、人々がお金を持つようになれば、新年のお年玉の額が増えるのは当然だ。だが一部では、他人と競ったり、羽振りの良さをアピールしたり、メンツを気にしたりする人もおり、親戚や友人の間で、『あなたが200元くれるなら私は500元わたす』といった調子でお年玉の額はどんどん跳ね上がっている。こうした心理状態は適切なものとは言えない」と語る。


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