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韓国の煙霧は「中国産」は誤り 5割は「韓国産」 グリーンピース報告

人民網日本語版 2015年03月06日08:24

近年、韓国の国民の大気の質に対する関心が高まるにつれ、韓国の大気を研究する機関やメディアは、中国に責任転嫁することが増えている。まず、メディアは、煙霧について「中国から飛んで来た」と報道し、ヘリコプターがビルに衝突した際も、「中国から来た煙霧のせい」にしている。しかし、環境保護団体「グリーンピース」が4日に発表した報告によると、韓国の国民の健康を損なっている煙霧の5割の汚染物は韓国国内で発生したものだ。人民網が報じた。

韓国の通信社・ニューシスによると、グリーンピースは4日、ソウルで記者会見し、ハーバード大学のダニエル・ジェイコブ教授率いる研究チームが行った研究の結果を発表。韓国で検出される微小粒子状物質PM2. 5の主な排出源は、韓国の自動車、工場、石炭発電所で、その59%(2011年基準)が韓国で発生していると指摘した。韓国の煙霧の状況は、OECD(経済協力開発機構)に加盟する国の中でも悪い傾向にある。12年の統計でも、ソウル市のPM2.5の平均濃度は1立方メートル当たり25.2マイクログラムで、ニューヨークやロンドン、パリよりも高い水準となっている。

韓国YTNテレビは「この数字は、韓国人の『汚染物質は中国から飛来する』という一般認識とは異なる」と伝えた。グリーンピースは、「韓国政府の資料によると、PM2.5の7割が国内で排出されたもの。政府は国民に正しい情報を伝え、相応の警告をするべきだ」とし、「韓国政府のPM2.5に対する監視基準はあまりに低く、国際レベルにまで引き上げる必要がある」と指摘した。

また、グリーンピースは、新規の石炭発電所を増設する計画を中止するように求めている。韓国KBSテレビの報道によると、グリーンピースが、韓国の石炭発電所から排出されるPM2.5による死亡現況を調べたところ、韓国で毎年最大1600人が早期死亡していることが分かったという。死亡原因は、脳卒中や出血性心臓病、慢性肺疾患、肺ガンなど。そして、韓国政府が、計画通り2021年までに石炭発電所を増設した場合、早期死亡者は最大で1年あたり最大2800人に増えると警告した。(編集KN)

「人民網日本語版」2015年3月6日

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