中国環境保護部(省)は30日、記者会見を開催し、2015年1月1日より、中国全土の338の地級市以上の都市で、モニタリング地点計1436カ所を設置し、大気の質を測定することを明らかにした。
同部のチーフエンジニア・万本太氏によると、モニタリング地点は、中国環境モニタリング総ステーションの大気質情報発表プラットホームと連結し、社会に向けて、微小粒子状物質「PM2.5」や「PM10」、「二酸化硫黄(SO2)」、「二酸化窒素(NO2)」、「オゾン(O3)」、「一酸化炭素(CO)」のモニタリングデータや大気質指数(AQI)をリアルタイムで発表する。万氏は、「これで、中国全土における大気質の新基準に基づいたモニタリング実施業務が完了した。中国国務院が2013年に発表した『大気汚染防止行動計画』のうち、都市の大気質の新基準に基づいたモニタリング実施に関する要求を、予定より1年早く完了したことになる」と成果を強調した。
12年の国務院常務会議で、大気質の新基準の発表が決定し、その新基準に基づいたモニタリング実施が「大気汚染防止行動計画」に盛り込まれた。環境保護部は、同基準の実施に当たり、三段階に分けた実施方案を制定。第一段階、第二段階のモニタリング実施は予定通り完了し、社会に向けた大気質のリアルタイム発表が実現した。これを基礎に、同部は14年、方案の第3段階を実施。21省の地級市以上の都市177都市にモニタリング地点552カ所を設置した。これにより、三段階に分けた実施方案が全て完了したことになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年12月31日