北京市内の区立学校におけるサッカーの授業のための初の教科書「サンシャイン・サッカー(原文:陽光足球)」が、今学期より、同市朝陽区にある22の小・中・高校で試験的に導入される。同教科書は、来年以降、朝陽区内の全ての学校で使用される予定。また、サッカーが体育授業科目の一つに組み込まれ、週に1回授業が行われる。京華時報が報じた。
朝陽区教育委員会の姜継・副会長は、試験的に導入されるサッカーの教科書について、次の通り説明した。
教科書「サンシャイン・サッカー」を試験的に導入する22校はいずれも、教科書の編さんに関わった体育科教員の在籍校だ。新年度が始まる今年9月以降、同教科書の試行対象校は42校に拡大される。来年には、区内の全校で使用される見通しだ。同教科書は、小学1-3年用、小学4―6年用、中学用、高校用の4冊で構成されている。
教員については、区内の体育科教員1200人のうち、正式にサッカー指導の訓練を受けた経験があるのは30人あまり。このサッカーの教科書をさらに普及させるため、区教育委員会は、中国サッカー協会・北京サッカー協会と協力してサッカー教員育成トレーニングを実施しており、これまでに約200人の体育科教師がトレーニングを受講した。今後2年をめどに、区内の体育科教員全員がサッカー指導の技能を身につけ、サッカーの全面的普及に効果的な指導を生徒たちに行うことを目指している。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年3月12日