円安傾向とともに、最近日本を訪れショッピングやレジャーを楽しむ中国人観光客が増えている。だが日本の習慣や法律を知らないため、中国人観光客の何気ない行動がトラブルを招くケースも増えている。
最近、日本を訪れていた中国の団体ツアー客が小学校を通りがかった時、制服を着た小学生を可愛らしく感じたために、勝手に写真を撮ったところ、小学校の教員から制止され、撮影した写真を削除するように求められた。このため、双方間でトラブルが発生し、小学校の教員が警察に通報するという事件に発展した。
結局、警察官が観光客に根気よく説明し、写真を削除するよう説得したため、この件は無事解決したが、日本旅行や仕事、生活をする上で不必要なトラブルを避けるため、在日本中国大使館は中国人に対して注意を呼びかけた。
「先方の同意を得ないで、勝手に他人を撮影しないようにすること。日本の47すべての都道府県および一部市町村で、『迷惑防止条例』が定められている。迷惑行為には、主に押売、のぞき見、盗撮などが含まれる。盗撮とは、正当な理由もなしに、他人の身体や一部を写真に撮ったり、カメラのファインダーを相手に向けて、相手に羞恥心や不安を感じさせたりする行為のこと」。
日本の多くの公共施設で写真撮影は禁止されている。たとえば、劇場、映画館、美術館、博物館、図書館、温泉、浴場、一部商店、レストランなどだ。しかし、こういった施設には一般的に「撮影禁止」の標識は設置されていない。そのため、写真を撮りたい場合は、撮影禁止の標識がなくても、観光ガイドや施設の職員に確認してから撮影をしたほうがいい。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月13日