実際、日本を含めどの国であれ、AIIBに積極的に参加することが可能だ。参加すればアジアにメリットをもたらすことができるし、自国の経済的なメリットや国際環境における拡大発展にもつながる。AIIBは商業銀行であり、アジア地域の発展促進、アジア地域のインフラ投資の促進を設立の主旨とし、営利性という側面もあれば、公益性という側面もある。現在、アジアの国・地域は毎年インフラ建設資金の圧倒的な不足に悩み、東南アジアだけでも年間数千億ドル不足する。ADB、世界銀行、国際通貨基金(IMF)はいずれもこうした問題を解決できていない。AIIBがアジアの発展に関与することは、賢明な人であれば誰しもよいことだとわかる。参加国の国際的な信望もAIIBとともに上昇するとみられる。アジアは世界で最も多くの人口を擁する地域であり、最も大きな潜在力を秘めた市場だ。アジアの発展は世界全体の発展につながることは確実だ。日本紙「フジサンケイビジネスアイ」もこのほどAIIB参加をめぐり、日本政府に「メンツより実際の利益が重要」と訴えた。
中国は、AIIBはいかなる国のギャンブル的行為にも関わらないし、政治にも関わらないと明確に述べている。AIIBが行うのはアジアの経済運営を後押しすることだけだ。日本がAIIBに参加しないのは短絡的な選択であることは間違いない。アジアの共同発展のために、日本は流れに沿って正しい道を選択するべきであり、自国のつまらないそろばん勘定にこだわるべきではない。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年3月19日