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中国発のアニメ映画「1万年以後」27日に公開 神作か?それとも… (3)

人民網日本語版 2015年03月20日08:14

まるでクリーチャーのような異様なキャラクター設定は言うまでもない。劇中では、人が人を食べたり、人が人を切り裂いたりするシーンが続出し、最後には麻痺して何も感じなくなってしまうほどだ。このような視覚上の暴力的かつ狂乱的な描写は中国映画としては非常に先駆的な作品と言える。また、エンディングで描かれる大規模な侵入シーンや正邪・善悪がはっきりしない世界観は未成年者にとってはあまり好ましくないタブーでもある。劇中に溢れる暴力的なシーンが心配されることから、制作側は自主的に同映画に「18歳以下は鑑賞禁止」という字幕を入れている。このような自主性は制作側の未成年者に対する保護意識であるとともに、映画の質に対する極めて大きな自信の表れでもある。

■100%の純中国産アニメ映画

「1万年以後」の最大の売りは、他の作品とは明らかに異なるところだ。撮影方法、ストーリー・テリングの手法、物語の視点、視覚効果などすべての面がこれまでの映画では見られなかったものだ。どれも似たり寄ったりの中国映画市場の中で、「1万年以後」のキャラクターは思考や行動、風貌、どれをとっても独特だ。

同映画の中国初のプレミア試写会が終わった後、ほとんどの観客から作品を称賛する声があがった。特に、監督の奇想天外な想像力に対して称賛が集まった。易立監督は、自信満々の表情で、「中国人は自信を持たなければならない。映画『1万年以後』は外国人の力を一切借りずに100%自分たちの力で作った。映像のあらゆるCGや風景もすべて中国人自身の手から生み出されたものだ」と語った。

一方、称賛の声のほかにも、「暴力的で血なまぐさい映像や過剰なまでの世界観の逆転など、せいぜい『風変わりな映画』としか言いようがない」という声もある。この作品が神作なのか?単に風変わりな映画なのか?すべては、公開後に観客の判断に委ねられる。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年3月19日       


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