自ら設計した「煙霧除去ロボ」を展示する王宇迪さん
第35回北京青少年科技革新コンクールの作品展示が29日、北京市市第一〇一中学の体育館内で行われた。「宅配ロボ」や「キャンパス内煙霧除去ロボ」など約200件の作品が、物理、化学、工学、環境科学、地球・宇宙科学、医学、健康科学など13の学科に分かれ展示された。北京晩報が伝えた。
北京市鉄路第二中学の王宇迪さんの展示ブースが、特に注目を集めた。王さんが設計したのは、「キャンパス内煙霧除去ロボ」だ。校舎の屋上に設置したファンを使い、汚れた空気を密閉された水洗浄室に取り入れ、水分離によって得られたクリーンな空気を屋根の下のダクトを通じグラウンドに移す。王さんは、「この空気はグラウンドで、クリーンで陽圧の大気環境を形成し、汚染された空気を追い散らすことができる。また湿った空気でグラウンドの熱を吸収することで逆転層を起こし、質量が大きく温度の高い煙霧をグラウンドに入りにくくすることができる」と説明した。
王さんによると、このデザインの最大の特徴は省エネだ。王さんは、「屋上に雨粒・風速・煙霧観測設備を設置した。雨や風のおかげで大気質が良い場合、ロボットは休息を取ることができ、煙霧発生時に再稼働する。装置はまた、汚れた空気の清浄の進捗状況を調べられる。こうすれば煙霧に見舞われても、校内のグラウンドは影響を免れる桃源郷になる」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月30日