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中国の「宇宙送迎バス」、打上げに成功 (2)

人民網日本語版 2015年03月31日13:14

梁氏は、「衛星の目的は、軌道上で作業を実施することだ。軌道制御は衛星の任務ではないが、これをせざるを得ない。衛星が軌道制御を行うには専用のエンジンを搭載する必要があり、さらに大量の燃料を消耗する。上段ロケットにこれを担当させることで、衛星の自重と燃料消費量を減らし、その使用寿命を延ばすことができる。上段ロケットは任務完了後、自動的に宇宙ゴミの軌道に入り、貴重な静止軌道の資源を無駄にすることはない」と説明した。

梁氏によると、遠征1号、あるいはその改良型上段ロケット、長征ロケットを柔軟に組み合わせることで、ロケットの打上げ能力を最大限に発揮できる。上段ロケットの軌道制御能力を利用し、一つのロケットで複数の衛星を打上げることで、打上げ効率を効果的に引き上げられる。また、打上げ回数とコストを減らすことで、日増しに増加する宇宙船の高密度打上げの需要を満たすこともできる。未来の月・火星探査などの深宇宙探査任務、軌道制御、宇宙ゴミの除去などの軌道上のサービス、新材料・新技術の検証といった宇宙実験において、これは重要な力を発揮する。1台の送迎バスが乗客をそれぞれ異なる地点に送り届けるように、遠征1号は1基もしくは複数の宇宙船を異なる軌道に直接投入することができる。ゆえに研究者らは遠征1号を、「宇宙送迎バス」と分かりやすく呼んでいる。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年3月31日


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