現代女性の愛と結婚への欲求は下がり続けている
「デート」のヒロインの依子が言うように、社会の開放性が進むにつれ、男女の結婚観は日に日に自由になってきている。またバブル崩壊の影がまだ残っている日本では、女性は経済的な自立を強いられ、さらには専業主婦までも家計を支えるために仕事に戻らなければならない。2010年に日本で“終身未婚率”の調査が行われたが、結果として一生に一度も結婚をしたことがない男性は19%、女性は10%であった。2012年の同数字はさらに悪化し、平均して日本人男性の5人に1人は50歳まで結婚した経験がない事実が明らかとなった。日本政府の推測では、2030年にはこの数字が男性29.5%、女性22.6%に達する。ドラマ作品を見る限りでは、日本は既に末期症状に陥っている。
近年、女性は仕事が忙しすぎて結婚や恋愛をしている暇がない状況が増えており、経済的な自立に伴って結婚して家庭を築く欲求も薄れ、一部では一生結婚しないと決めている人までいる。「結婚しない」の主役の一人で造園プランナーの桐島春子は、結婚しない主義を貫き、人生を仕事に費やし、「努力をすれば報われる、努力だけは裏切らない」と主張している。
例え結婚したとしても、日本の男女の場合は苦労が減るわけではなく、それはここ数年のドラマにも現れている。「最高の離婚」の夫婦は互いに愛し合っているがうまくいかず、「昼顔」では平凡な主婦が愛のために家を出てしまう。「昼顔」の主人公・紗和の義母は、過去に夫に浮気され、それにじっと耐えてきたという辛い過去を持つ。ところが紗和は不倫相手と駆け落ちし、夫によって連れ戻される。やや現実離れしたストーリーにも思えるが、これも日本社会の現実を反映しているのだ。 (編集YW)
「人民網日本語版」2015年4月2日