日本のドラマが恋愛や結婚に対してどれだけ絶望しているかは、「私が恋愛出来ない理由」「結婚しない」「最高の離婚」といったドラマのタイトルを見ればよく分かる。しかし、最近フジテレビで放送されたドラマ「デート 〜恋とはどんなものかしら〜」の“理系女子”藪下依子と“ニート”谷口巧の恋愛・結婚観にはさらに驚かされる。ドラマの中で、谷口巧はフランスの哲学者モンテーニュの言葉を引用し、「美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど失敗する。湧き立つような歓喜は何の役にも立たない」と語る。藪下依子も結婚は契約に過ぎないと考え、「愛情?などという数値化出来ない不確定要素を基板に人生を生計するなんて非合理的よ」と言い切る。依子に密かに好意を寄せるサラリーマンの鷲尾豊が、恋愛がいかに素晴らしいものかを説明するが、依子の「恋愛結婚が増えるに従い未婚率と離婚率が増え、出生率が低下している。この現実をどう説明するんですか?」という返しに黙りこんでしまう。人民網が伝えた。
藪下依子と谷口巧は、結婚相談所を通して知り合い、恋愛経験「ゼロ」の2人が結婚を1つの契約とみなし、統計データやマニュアルを参考にしながら交際をスタートさせる。そこから生み出される滑稽で暖かいストーリーは、日本の現代社会と恋愛観を反映しており、多くの都市部の男女の共感を得ている。