日本「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は人民日報記者宛てのファクスで「今回の社会科教科書の検定には多くの問題がある。安倍政権が教科書を政権維持の道具にすることに断固として反対する。日本右翼勢力は侵略戦争と植民地支配などの罪を力の限り美化しているが、日本には右翼の逆行に対抗すべく努力している良識ある学者、教師、および出版社が少なからず存在する」と指摘した。
日本の教科書問題を長年研究している琉球大学名誉教授の高嶋伸欣氏は人民日報の取材に「今回の教科書検定で、関係機関は安倍氏の歴史修正主義と狭隘な国家主義への迎合を余儀なくされた。こうした教科書の使用によって日本の青少年は隣国との友好感情を育むことができず、敵対感情を深めるだけになる」と指摘。「歴史認識問題で、今回はなんと南京大虐殺に関するいかなる記述もない歴史教科書が出現した。日本軍の当時の悪行は書き尽くせぬほど多い。歴史の事実を無視した教科書の編纂者は恥じるべきだ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月7日