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日本の「無縁社会」に思うこと 経済発展の意味は?

人民網日本語版 2015年04月07日08:38

資料写真

日本放送協会(NHK)のスペシャル番組をもとにした書籍「無縁社会」が広く関心を集めている。「無縁」とは、日本語では人と人とのつながりがなく、人間関係が希薄な孤立した状態をいう。無縁社会では、老いても手をさしのべてくれる人はなく、孤独死に至る場合もある。人民日報が伝えた。

この本によると、日本では毎年約3万2千人が孤独死している。かつては普通の生活を送っていたが、年を取るにつれて徐々に社会から孤立し、最後は孤独のうちになくなったという人々だ。東京都大田区で孤独死した大森さんは、若いときに夢を抱いて秋田県から上京し、給食センターで定年まで真面目に働いた。結婚もし子どもにも恵まれたが、自宅が借金のかたにとられることになると、離婚を迫られて一人暮らしに戻った。年を取り寝たきりになったが、世話する人はなく、最後は孤独死した。日本の地方政府は連日、孤独死した人の情報を告知し、遺体はすでに火葬済みで遺骨の引き取り手を捜しているなどと伝えている。人一人の人生がごく短い告知文に変換されてしまっているようで、その簡潔さとひやりとした感覚に何とも言えない気持ちになる。

日本の専門家は、「孤独死が増加した原因は、現代のライフスタイルや社会環境の変化と密接な関係がある。ある人は失業して家族を失い、頼る人がいなくなった。あるエリートは仕事中毒で家庭を顧みなかったため離婚を迫られた。またある人は若いときにがむしゃらに働いていたり、独身主義を貫いたりしていたが、晩年になると孤独で頼る人がいなかった。現代の社会は人と人との関係が希薄になり、職場の人間関係は退職すればすぐに消失する。一度は家族になっても離婚すればつきあいはなくなり、血縁関係ですら長らく交流がなければいつかは他人になる。無縁社会は争うことのできない事実だ」と述べる。日本の国立社会保障・人口問題研究所の予測では、日本の一人世帯の割合は2035年は37.2%に増加し、「夫婦と子ども」に代わって家族類型の主流になるという。


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