価格をみると、新たに行われた取引の平均価格は3%上昇した。南京の2件を除き、すべての取引価格が上昇した。価格上昇率が最も大きかったのは上海の遠洋香奈プロジェクトで、10%に達した。
北京亜豪房地産経紀有限公司の郭毅市場総監は、「清明節はこれまでずっと不動産市場の営業販売にとって伝統的な『閑散期』で、今年の3日間の連休期間に、不動産開発業者が売り出した新物件は多くなかったが、政策がうち出されたことが好材料となって在庫の消化が加速的に進んでいる。不動産を購入しようとする者からみれば、『330新政』という好材料の下、不動産価格上昇への期待と不動産市場が『底を打つ』というムードが硬直的需要(価格の影響を受けにくい需要)や改善型の買い換えで住宅を購入しようとする人の市場参入を積極的に促しており、このことが過去1週間の不動産市場の取引増加に重要な影響を与えた要因ともなっている」と分析する。
また郭市場総監は、「市場環境の継続的緩和や好材料となる政策がさまざまな刺激を与える中、1戸目の物件を購入する硬直的需要と2戸目の物件を購入する改善型買い換えの需要という住宅購入への意欲が回復しつつある。オンラインでの契約手続きのデータは反映されるまでに時間がかかるため、先週の取引データには『330新政』の不動産市場に対する押し上げ効果は直接反映されていないし、好材料となる政策が施行されるには1~2週間ほどかかるものだ。だが不動産市場の短期的な売り上げは増加しており、ここから不動産購入者が今後の市場に対して抱く信頼感の高まりがうかがえる」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年4月8日