インドは今後、アジア地域で最も重要な鉄道インフラ建設市場となる。同国では主要都市を結ぶ7本の高速鉄道の建設が予定されており、総延長は4600kmに達すると見込まれている。日本は現在、各種のルートを通じて、より多くの受注を取るために積極的に動いている。日本メディアの報道によると、鉄道部門を担当するインドの高官は今年2月、鉄道建設計画に日本の新幹線を採用する可能性が高いかとの質問に対し、「もちろんだ」と答え、モディ首相は新幹線に非常に関心を持っていると伝えた。日本とインドはすでに、ムンバイとアーメダバードを結ぶ路線についての合同事業化調査を行っている。調査報告は今年7月にインド政府に提出されることになっている。日本メディアはこのことから、インド政府がムンバイ・アーメダバード間の高速鉄道建設で日本の新幹線の採用を考えている可能性は高いと見ている。
マレーシアの首都クアラルンプールからシンガポールまでの全長330kmの高速鉄道建設プロジェクトは年内に国際入札が行われることになっており、日本企業は全力をあげて落札を目指している。日本メディアの報道によると、シンガポール交通部門の担当大臣は今年1月、日本国土交通省の西村明宏・副大臣に対して、「新幹線は一度も死亡事故が起きておらず、安全面の信頼性が高い。シンガポールはこの点を評価している」と語った。
米国は今後、世界で最も魅力的な高速鉄道市場とされ、11路線の総延長1万3700kmの建設が計画されている。日本はすでに世界初の時速500kmを超える都市間リニア高速鉄道の建設に着手しており、ワシントン・バルチモア間の高速鉄道にもリニア技術を採用することを提案している。
日本はさらにタイに対して、政府開発援助を通じた有利な融資によって鉄道建設を支援し、進んだ技術と管理経験を共有したいと申し出ている。日本はさらに、ミャンマーのダウェイとタイ国境をつなぐ鉄道を援助提供によって建設することも提案し、バンコク・カンチャナブリ・サケーオ間の鉄道建設に投資してタイ・ミャンマー・カンボジア3国の連結を強化する意向も示している。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年4月10日