今年6月1日から、公共の場や職場、公共の交通機関などでの喫煙を禁じる条例を施行するのを前に、北京市は13日から、条例施行を宣伝するイベントを開催する。禁煙ジェスチャーの選出投票活動や微信のアカウント「無煙北京」の立ち上げを宣伝するイベントが計画されている。人民日報が報じた。
喫煙が禁じられるのは屋内だけでなく、人の列ができている場所などの屋外も含まれる。違反者には最高で200元(約3800円)の罰金が科される。関連の表示などをしていない飲食店などに対しては、最高で1万元(約19万円)の罰金が科される。同条例は、世界保健機関(WHO)の「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」の規定に最も近い中国の地方条例で、「史上最も厳格」と称されている。施行に合わせて、違反を通報する電話番号「12320」も設置されるほか、微信を通しても通報ができるようになる。
北京市の衛生・計画出産委員会の方来英・委員長によると、6月1日より、当局の職員が街に出て違反者の取り締まりを行う。同条例では、公共の場の管理者に対して、同条例に基づいた対策を講じることを求めており、その責任追及が強化される。
微信のアカウント「無煙北京」には、「条例発表」、「禁煙運動」、「メディア情報」などのコーナーが設置され、条例の説明や禁煙サポートが行われるほか、違反者の通報ができるようになる。ネットユーザーは、同アカウントを通して、条例施行の成果を随時確認することができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月13日