それに、人間はお金が全てではない。人生の目標は「経済の最大化」ではない。これは大げさでもなんでもなく、周りにもそういう選択をしている人が少なからずいるはずだ。他の都市に行っても給料は減らないが、大都市での仕事が自分に合っているという人もいる。大都市は発展のチャンスが多いだけでなく、生活環境、人との付き合い方、生活圏などにも独特な魅力がある。30年後の自分が簡単に想像できるような安定した生活を嫌い、多少不安定でも新鮮な大都市の生活が良いと感じる人もいる。筆者のある友人に至っては「中国国家図書館の膨大な蔵書と北京人民芸術劇院の舞台劇『雷雨』のために、北京に残る」と言ってはばからない。人は霞を食べて生きるわけにはいかないが、金を重視しすぎて、金に溺れてもいけない。
大都市に残るにしても、離れるにしても、人それぞれ状況が違う。一人ひとりの選択が尊重されるべきだ。北京・上海・広州は、天国でも、地獄でもない。奮闘努力して初めて成功が得られる希望の地なのだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年4月14日