中国国家観光局はこのほど、観光業界が観光客のマナーを向上させるための業務を強化することに関する「指導意見」を発表。各地に対して、観光マナー関連の法律法規を定め、マナーある観光を推進する業務を制度化するよう求めている。同局は最近、マナーの悪い観光客をブラックリストに記録する暫定規定を発表したほか、マナーの悪い行為6種類を挙げて、観光客個人の信用調査に影響すると注意を呼び掛けるなどしていた。新京報が報じた。
ツアー旅行にはマナー指導員の選出を
同意見は、「現在、香港や澳門(マカオ)、台湾、東南アジア、日本、韓国などの周辺地域・国が、中国人の主な旅行先になっている。一方、中国で出入国者が最も多いのは広東省、上海、北京、広西チワン族自治区、山東省、浙江省、福建省、内蒙古(モンゴル)自治区、雲南省、遼寧省の省・区・市。これらの地域で観光マナー関連の業務を重点的に実施ししなければならない」としている。
旅行社にとって、観光マナー業務を重点的に実施する必要があるのはツアー客で、特に海外旅行に出かけるツアー客がその対象となる。各地は、旅行社が、ツアー客一人ひとりに、特に海外旅行に出かけるツアー客一人一人に、観光中のマナー向上を呼び掛けるよう促さなければならない。一定の人数、規模の団体旅行の場合、マナー指導員制度を推進しなければならず、総合的に民度の高い客を指導員に選び、ガイドと協力しながら、ツアー客全体のマナーを大幅に向上させ、素行不良が原因の悪質な問題が起きないよう監督しなければならない。