第16回上海国際自動車工業展覧会(上海モーターショー2015)が22日から29日にかけて上海市にある国家会展中心(国家コンベンション・エキシビジョンセンター)で開催される。テーマは「イノベーション・バージョンアップ」で、18カ国・地域から約2千のメーカーが参加し、自動車1343台が展示される。このうち世界初公開車は109台で、新エネルギー車は103台、コンセプトカーは47台、アジア初公開車は44台だ。中国新聞網が伝えた。
注目すべきは、今年の上海モーターショーは合弁メーカーの価格戦争のうちに幕を開けることで、多くの合弁ブランドがショーを通じて薄利多売を見込め、スキマを補完する車種をうち出し、戦いに備えようとしている。またこれまでのショーと違い、今年はコンパニオンによる展示をなくし、児童の入場を禁止した。
▽価格戦争の下でメーカーは次々に新車 ネット自動車がお目見え
国内自動車市場の増加ペースが全体として鈍化する中、フォルクスワーゲン(VW)、フォード、ヒュンダイ、シボレーの4大ブランド、そして南北のVW、長安フォード、北京ヒュンダイ、上海GM(ゼネラルモーターズ)の5大メーカーが相次いで価格を引き下げ、細分化された市場における合弁ブランドの競争を激化させている。合弁ブランドが「理想的な」増加ペースを保とうとする場合、今なお有効な手段は新製品をうち出すこと、特に薄利多売を見込め、製品ラインのスキマを補完するタイプの車種をうち出すことだ。今回のショーの期間中、VW、GM、フォードの3大外資系ブランドは補完的な国産重点車種の一部の発売に踏み切るという。