救助隊員にとって、生存者の救出は最大の喜び。27日と28日、同隊は生存者2人を救出した。同隊のメンバー張雪梅さんは取材に対して、「カトマンズに着いてすぐに、救助の要請を受けた。カトマンズ北部の7階建ての住宅ビルで、生存者を発見した。当時、余震が頻発し、非常に危険だった。早朝4時ごろになってやっとその生存者を救出できた」とし、「同隊のメンバーになって以降、ハイチやパキスタン、フィリピンなどで、救援活動に参加した。今回は4回目」と話した。
生き埋めになった人の生存率が急激に下がるとされる発生後72時間が過ぎた今後の活動について、張さんは、「同隊は、捜索隊と医療隊からなっている。ネパールは医療設備が整っていないため、医療隊は今後、回診や移動病院の設置などを行う予定。そして、軽傷を負っている現地住民の縫合やけがの被覆処置などを行うほか、他の病気の診察も行う。医療隊は約200万元(約3800万円)相当の医薬品も携帯している。ネパール入りして以降、複数の国の救援隊が、中国の救援隊と協力したいという意向を示した」としている。
救援隊のメンバーは、一人用の小さなテントで休息を取っている。地震発生後、カトマンズでは雨天が続いており、テントがあるものの、厳しい状況下にある。しかし、最も試練となっているのは心理的ストレスだ。同地では今も、余震が続いており、マグニチュード(M)7.1の余震も発生した。余震に襲われると、一般市民は、安全な場所に避難するのに対し、捜索隊は最も危険な場所に向かわなければならない。
ネパール衛生省公衆衛生局の局長は取材に対して、「ネパールの国民は中国救援隊が来てくれて非常に喜び、感謝している。中国は、信頼できるネパールの友人。中国の救援隊のほか、中国の医療隊もネパールで長期にわたって活動してくれている。同隊は中国の援助で建設されたネパール腫瘍病院で働いてくれている。ネパールと中国の国民の友好のために多大なる貢献をしてくれている」と称賛した。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月29日