複数のオンライン旅行会社の統計データによると、「五一(メーデー)」連休期間中、日本、韓国、東南アジア各国を訪れる近距離の海外旅行ツアー商品に、引き続き人気が集中した。中でも、訪日ツアーと訪韓ツアーは、為替レートやビザ緩和策などの好条件が影響して、絶大なる人気を博し、前年同期比50%以上増加した。一方、例年ならば人気が高い香港ツアーは落ち込み、ホテルの宿泊価格は同20%前後低下した。中国新聞社が伝えた。
中国国家観光局が3日に発表したデータによると、メーデー連休期間、長距離の海外旅行客数は、海外旅行客総数の約3割を占め、前年比大幅に増加した。特に、イタリア、フランス、ドイツ、スイスに人気が集まった。中国人海外旅行客を居住する都市別で見ると、海外旅行に出かけた住民が多かった都市トップ10は順次、北京、上海、杭州、深セン、南京、西安、広州、成都、重慶、ウルムチだった。
旅行スタイルについては、第一選択肢として個人旅行を選ぶ人がどんどん増え、日本、韓国、欧州諸国を個人旅行で訪れる中国人の数は軒並み増加した。
今年のメーデー連休は、ちょうど週末と繋がったことから、連休前後に休みを取って旅行に出る人が多かった。3日間から6日間の旅程での国内旅行が最も人気が高く、祝日前日から3日前の出発が集中した。その中でも、4月28日に出発した人が最も多かった。
雲南や四川などの西部地区は、メーデー連休中、本格的な観光ピークシーズンを迎えた。九寨溝、成都、重慶武隆を訪れる観光客は、連休前に比べて格段に増えた。華東地域は、「メーデーお花見の旅」の人気エリアで、さまざまな春の花が満開になる杭州、烏鎮、西塘、厦門(アモイ)などが、観光客でごった返した。清明節連休の観光ブームがまだ衰えない海南省三亜市は、「春の島旅行」を計画した観光客の間で人気トップの観光地となった。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年5月4日