インターネットの通信販売は価格が安く、手続きは簡単で、商品もそろっており、消費者はたくさんの選択肢の中から気に入った商品を選ぶことができる。だが現在、通販にはまってしまう人、買いすぎてしまう人、計画性なくどんどん買ってしまう人が出てきている。人民日報が伝えた。
▽ネット時代 どうやって理性的な消費をするか?
ここ数年、ネットが急速に発展しており、淘宝(タオバオ)、京東、1号店といった通販プラットフォームの登場により、これまでの買い物スタイルが変わると同時に、ネット通販が消費者の生活にとって必要不可欠なものになりつつある。国家統計局がまとめたデータによると、2014年のネット通販売上高は前年比49.7%増加して2兆8千億元(1元は約19.4円)に上り、社会消費財小売総額に占める割合は10.6%に達した。伝統的な祝休日は一部企業が作り出したイベントデーを通じ、ネット通販は次々にブームを起こしてきた。昨年の「ダブル11」(11月11日)には、天猫と淘宝の売上高が571億元に達して、前年の362億元を大幅に上回った。
次々に塗り替えられるネット通販データの背後には、ネット通販に入れ込む多くの消費者の存在がある。こうした人々はいつでもどこでも通販を利用し、次々にモノを買う。実際の利用率はそれほど高くないが、買いすぎ傾向が「どうしても止まらない」。企業が作り出したイベントデーになれば、いくら使ったかなど気にせず、カードを利用してじゃんじゃん買い物をする。
▽買い物依存の陰にうまい仕掛け
ネット上で理性的とはいえない消費が引き起こされやすいのはなぜだろうか。