外交部(外務省)の洪磊報道官は21日の定例記者会見で「米側が領有権争いの問題でどちらの側にもつかないとの約束を順守し、物事の是非曲直の観点に立ち、客観的かつ公正に問題を捉え、言動を慎み、無責任な発言をせず、地域の平和と安定に建設的役割を発揮することを希望する」と表明した。
米国のブリンケン国務副長官はインドネシア・ジャカルタで会議に出席した際「南中国海における埋め立てなどの中国の行為は地域情勢の緊張、不安定化さらには衝突を招く。米側は南中国海の領有権問題で特定の立場を取らないが、武力または脅しによって領有権を主張することには強く反対する」と述べた。
洪報道官はこれについて「中国は自らの主権の範囲内で建設を行っているのであり、これは南中国海の海上捜索・救難、防災・減災、航行の安全などの面でサービスを提供し、中国の国際的な責任と義務をより良く履行することが大きな目的であり、平和性と公益性を特徴としており、批判の余地はない。米側の臆断は成り立たず、この発言は係争解決の助けにみじんもならないだけでなく、域内諸国の相互信頼と南中国海の平和・安定維持にマイナスであり、少数の国による絶え間ない新たな挑発行動を助長するだけだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年5月22日