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中国・中南米協力アップグレードの世界的意義

人民網日本語版 2015年05月26日14:39

 中国・中南米協力はアップグレードしつつある。李克強総理の南米歴訪がそれを力強く証明している。中国とブラジル、コロンビア、ペルー、チリとの協力がアップグレードされ、中国・中南米史上最良の時期が延長された。中国・中南米関係が中国・欧州間同様の政治対話、経済協力、人的・文化交流の柱を築くことには尋常ならざる意義がある。(文:王義桅・中国人民大学国際問題研究所所長、重陽金融研究院シニア・フェロー。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 習近平国家主席は昨年、中国と中南米全体の協力の新枠組み「1+3+6」を打ち出した。つまり1つの中国・中南米協力計画を指導とし、貿易、投資、金融をエンジンとし、エネルギー資源、インフラ整備、農業、製造業、科学技術革新、情報技術を重点協力分野とすることだ。まさにこの「1+3+6」枠組みが中国・中南米協力の指針となり、中国・中南米フォーラムが構想から現実になり、かつ中国・中南米協力の新たなプラットフォーム、新たな出発点、新たなチャンスとなったのだ。

 中国・中南米協力の開幕を受けて、いかにして双方の実務協力を推進し、協力の突破口を見出すかが当面の急務となっている。中国経済の新常態、資金・技術・生産能力の優勢、および中南米経済発展の特徴とインフラなどのアップグレード・モデルチェンジといった差し迫ったニーズを前に、李総理は中国・中南米生産能力の新モデル「3×3」を打ち出した。これは中南米諸国のニーズに合わせて物流・電力・情報の三大通路を共同建設すること、市場経済法則に従って企業・社会・政府の三者間の良好な相互作用の協力方式を実行すること、中国・中南米協力事業をめぐり基金・融資・保険の3つの資金調達ルートを拡大することを旨としている。インフラ整備から着手し、国際生産能力協力を突破口に、中国・中南米経済貿易のモデル転換を推進し、中国・中南米協力のアップグレード版を築こうとするものだ。

 簡単に言えば、中国・中南米協力のアップグレードは互恵協力の潜在力から共同発展に尽力する原動力への転化、つまり現実の互恵・ウィンウィンに着眼するモデルから将来の共同発展を先導するモデルへの転化に示される。これは波及効果を生み続け、世界的意義を鮮明にする。世界的意義は主に3つある。


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