▽三菱 10数産業を手がける大企業グループ
採鉱、造船、銀行、保険、倉庫・貿易の各産業に従事し、紙、鉄鋼、ガラス、電気設備、航空機、石油、不動産も手がかける大企業グループであると同時に、自社ブランドの自動車を擁するが、自動車事業の占める割合はそれほど大きくない。三菱はこのような大企業グループだ。
三菱が初めに手がけた事業は自動車ではない。三菱の前身は明治維新の時代までさかのぼることができ、初めは船舶や艦艇の製造を行っていた。岩崎弥太郎が1870年に明治政府からの長崎造船所の払い下げを受け、1973年に三菱造船所と改称し、これが三菱財閥のスタートとなった。その後、三菱は上記のさまざまな産業を手がけるようになり、第2次世界大戦後は連合国軍最高司令官の命令によって解体の危機に瀕したが、三菱グループに姿を変えて生き延びることができた。
今では三菱グループは多くの関連企業と支社を擁する一大グループだ。創業の基礎は岩崎弥太郎が開設した九十九商会で、造船事業を手がけると同時に、1917年には小型バスの量産化に成功。その他の事業への着手の時期をみると、1917年に三菱製紙、1918年に三菱商事、三菱マテリアル、、1919年に三菱銀行を設立し、1920年には三菱造船所が三菱内燃機製造や三菱電機などの子会社に分かれた。第2次大戦中は空前の発展を遂げ、旧日本軍のために各種の爆弾、大砲、航空母艦、大型戦闘艦を製造した。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年5月26日