訪日観光客の取り込みを図る日本の地方自治体 (2)

■一貫して中国人観光客の主要な観光スポットとなっている北海道

北海道は、一貫して中国人観光客に人気の観光スポットとなっている。北海道観光振興機構の企画推進部の藤田栄一郎副部長は、「昨年と比較して、年間観光客数は大幅に増加し、現在20万人以上になった」と語る。この数字は、日本の多くの地方都市を羨ましがらせる数字であることは想像に難くない。このような大きな観光市場を有していることから、北海道はおのずと促進措置を検討している。例えば、今年の9月から12月までの期間、北海道を訪れた観光客はパスポートを提示すれば、1人3枚まで1万円の商品券を40％オフで購入することができる。同時に、同機構は中国の旅行社の社員を招待して、北海道旅行を体験してもらい、旅行記と感想を書いてもらうという施策も行っている。

北海道は面積が広い割に人口が少ないため、個人旅行よりも団体旅行のほうが向いている。しかし、現在ますます多くの中国人観光客が個人旅行を希望しつつある。本来比較的解決が困難に思える問題だが、北海道に至っては、幸せな悩みとなっている。藤田副部長は、この問題に対し、「我々は、観光客にまず先に団体ツアーで来てもらい、実際に北海道の魅力を感じてもらった後、再び個人旅行で再訪していただきたい」と語った。（編集MZ）

「人民網日本語版」2015年5月28日