【泣き面にハチ】
韓国聯合ニュースは、アナリストの談話として、「MERSが韓国経済にかなりの打撃をもたらすことを踏まえ、韓国政府や韓国銀行(中央銀行)は、拡張的財政政策(支出拡大)を実施せざるを得ないだろう」と報じた。
7日の時点で、韓国では新たに14人のMERS感染が確認された。また、死者も5人に増えた。アナリストは、「感染拡大がこのまま続けば、韓国政府は、より多くの資金投入を迫られるであろう。韓国銀行も金融緩和政策に踏み切らざるを得ない」と予測している。
韓国聯合ニュースの報道によると、景気低迷状態が続く韓国国内市場では、突然のMERSの襲来によって、まさに「泣き面にハチ」状態に陥った。
韓国現代調査研究所シニアエコノミストの林姫廷氏は、「MERSの潜在的な拡大は、韓国の国内需要や投資に影響を及ぼし、経済成長率が2%以下に落ち込むことは避けられないだろう」との見方を示した。
林姫廷氏は、「MERSによるマイナス影響を最小限に食い止めるために、政府は拡張的財政政策を検討しなければならない」と続けた。
韓国の朴宰完(パク・ジェワン)企画財政相はこのほど、今年の韓国の経済成長率予測を、従来の3.8%から3%強に引き下げた。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月8日