復旦大学付属小児科病院が7日に発表した情報によると、社会から注目されていた江西省の臀部がつながった結合双生児が9日、同病院で分離手術を受けた。今回の分離手術は、中国の小児科病院の結合双生児分離手術で初めて3Dプリント技術による精密な補助を採用したケースとなった。中国新聞網が伝えた。
この結合双生児は今年3月17日、江西省カン州市寧都県人民病院で誕生した。出産前の検査では双子と診断されていたが、帝王切開後に臀部がつながった結合双生児、稀に見る畸形であることを明らかになった。CTスキャンによって、姉妹の臀部の軟組織、尾骶骨、椎間がつながっていることが分かった。普通外科、神経外科、整形外科、麻酔科、放射線科、手術室、集中治療科などの専門家の協議を経て、小児科の専門家である鄭珊氏が率いるチームは、この結合双生児の臀部の分離手術、S状結腸造瘻術を9日に実施することを決定した。
同病院は中国で初めて3Dプリント技術を使い、患者の臀部の脊柱および皮膚の結合状況をフルスケールで再現し、結合の部分と程度を分かりやすく示した。これにより手術前の切除や皮膚移植を事前にシミュレートし、手術計画の作成と改善の大きな力となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月8日