2015年6月10日  
 

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大学入試受験生41人、外国語科目に日本語を選択 温州 (2)

日本のアニメ・漫画を見て育ち、ヒアリング力備わる

人民網日本語版 2015年06月10日07:54

〇小さいころから日本アニメ・漫画を見て育つ

では、外国語科目で英語をあえて選ばなかった温州市の受験生41人は、なぜ全員が全員、日本語を選んだのだろうか?

市街地にある日本語学校で、日本語を兼業で教えている王先生は、次の通り話した。

「今年、私の学生のうち4人が、大学入試外国語科目として日本語を選んだ。うち3人は、高校2年の時から私について日本語を学んでいる。だが、彼らは全員、日本のアニメ・漫画の熱狂的なファンであり、小さなころから、アニメや漫画の原語版を見て育ったため、目や耳から獲得した日本語のヒアリング力は相当なもので、基礎ができている」

一方、ロシア語、ドイツ語、フランス語などの外国語については、日常生活で学生が接する機会はほとんどないため、習い始めても上達の道のりはかなり厳しい。このような状況から、どの学生も日本語を選択するようになった。

また、市街地にある重点高校の英語教師は、以下の通り打ち明けた。

「英語の基礎学力に乏しく、成績も芳しくない高校生の立場から言えば、大学受験は確かに頭の痛い大きな壁だ。彼らは、英語が総得点の足を引っ張る場合が多いことから、多くの受験生は、必死になって英語の補習に励む。一方、英語の試験と日本語の試験はどちらも150点満点で、難易度がかなり違うのに、満点の点数は同じだ。ゆえに、かなりしっかりした日本語の基礎を身につけている一部の学生は、自ら新しい道を選び、難易度の低い日本語で受験することで、総得点を伸ばそうと考えている」

〇志望する大学での専攻分野はバラバラ

記者が外国語科目として日本語を選択した数名の受験生に話を聞いたところ、前出の金さんのみ、浙江外国語学校日本語学科への進学を希望しているのを除き、他の受験生は全員、日本語学科への進学を考えてはいなかった。

温州二十三高校の林妍妍さんは、「自分の英語の成績は冴えないので、日本語で受験した方が有利だろうと考えた。それでも、大学に合格したら、金融学や経済学など、自分の好きな専攻分野に進みたい。もちろん、趣味として、日本語の学習は続けていく」と話した。

金さんと同じ試験会場に居た李さんは、「日本語を学んできたのは、大学受験で試験科目として選択するためだった。だから、大学に入学後は、日本語を専攻することはあり得ない。また、専攻科目の選択には、得点状況も関わってくる。私はマスコミ関連の専攻分野に興味がある」と語った。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年6月10日


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