上海市陸家嘴の東方明珠の隣にある中国金融情報センターから見た夜景。 |
「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)を背景とした企業の国際化および国境を越えた合併買収(M&A)について話し合う円卓会議が9日に行われ、出席した新華社の慎海雄副社長は、「新興5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ。BRICS)による新開発銀行の設立準備が急ピッチで進められており、多国間事務局がこのほど(上海市にある)中国金融情報センターに設置された」と述べた。新華網が伝えた。
同センターは上海市陸家嘴にあり、総面積は約7万平方メートル。新華社と上海市政府の戦略的協力の成果であり、2011年に建設され、14年1月1日に運営をスタートした。
14年7月に行われた第6回BRICS首脳会議の開催期間中、5カ国の財務相は各国の指導者が見守る中、新開発銀行の設立合意に調印した。同行の法定資本金は1千億ドル(約12兆2980億円)、資本金の払い込み額は500億ドル(約6兆1520億円)。インドの民間銀行出身のK.V.カマス氏が初代総裁に就任し、本部は上海に置かれる。
シルクロード基金の劉勁松理事は復旦大学で行われた上海フォーラム2015年に出席した際、「『1ベルト、1ロード』、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、シルクロード基金、新開発銀行といった一連の新たな呼びかけや新メカニズムが『相乗効果』をもたらしており、世界の新たな工業化プロセスとグローバル経済・金融の安定実現にプラスのエネルギーを与えている。こうしたプラットフォームの構築は、新興市場国がインフラ建設を展開し、雇用を増やし、工業化、都市化、情報化を加速させ、経済の持続可能な発展を実現する上で大きなメリットがあり、グローバル管理システムの改革を効果的に推進することにつながる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月10日