しかしバツが悪いのは、国内の絵本市場の人気が高まっているにもかかわらず、取り上げるべき優れた国産の絵本作品がわずかしか存在しないことだ。教育部(省)の微博(ウェイボー)公式アカウント「微言教育」は新閲読研究所が出版した「中国幼児基礎閲読書目録」を以前転送したことがある。推薦された絵本リストの多くは海外絵本・児童書で占められており、100冊の中で、台湾、香港を含めて、中国の児童書はわずか36作品に過ぎなかった。ここには、優秀な作品やイマジネーションに欠けている国産児童書や絵本の困窮ぶりが反映されている。
■ボトルネック期に突入した国産作品 逆に日本の絵本は高い人気に
児童書を出版している編集者・三川玲氏はかつてこの状況を総括し、「もし欧米、日本、韓国の絵本の創作が成人の段階であるとすれば、中国の創作水準はまだ幼児期にある」と語ったことがある。
日本の児童用絵本は中国の読者から高い人気を博している。売上を見ると、中国最大のネットオンライン書店「当当網」の絵本関連の図書の中で、売上トップ10の中に日本の絵本が7冊ランクインしている。