中国国家観光局が最近発表した「2015年1-3月期全国旅行社統計調査状況公報」によると、同期、アウトバウンド国際観光が大きく伸びた一方、インバウンド国際観光は右肩下がりとなっている。北京商報が報じた。
同公報によると、同期、中国全土の旅行社を通して前年同期比21.38%増の895万3200人が海外旅行に出かけた。一方、中国を訪問した外国人旅行者のうち、中国の旅行社が迎えた旅行者は前年同期比1.76%減の236万4400人だった。外国人旅行者は全体で前年同期比3.52%減の313万7500人だった。
中国人の海外旅行先の上位10カ国・地域は、上から順にタイ、香港、韓国、台湾、日本、澳門(マカオ)、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フランスだった。
一方、中国を訪問した海外観光客のうち、最も多かった10カ国・地域は、香港、韓国、台湾、マカオ、シンガポール、タイ、日本、米国、マレーシア、ロシアだった
海外旅行以外に、中国では国内旅行も人気となり、旅行市場の半分以上を占めている。同公報によると、同期、中国全土の旅行社を通して前年同期比8.84%増の2039万5500人が国内旅行に出かけた。国内旅行者は全体で前年同期比14.2%増の2370万8500人だった。
近年、中国で海外旅行に出かける人が増加している背景には、收入の増加や各国が中国人を対象にした査証(ビザ)の緩和政策を実施していることなどがある。また、1-3月期は、春節(旧正月、今年は2月19日)を利用して旅行に出かける人が急増したことも大きな要因となっている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2015年6月23日