今年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年であるのを記念する展示イベント「中国における日本戦犯改造ドキュメンタリー展」が23日、ロシアモスクワにある中央大祖国戦争紀念館で始まった。中国が戦後、日本の戦犯をどのように中国での戦争犯罪の自覚・認罪に導いたかを示す同様のイベントを、中国が国外で実施するのはこれが初めて。新華網が報じた。
同展示イベントは、中国政府が中心となって推し進める対外交流活動「感知中国」の一環で、中国国務院新聞弁公室や遼寧省人民政府、在ロシア中国大使館が共催し、中国遼寧省にある撫順戦犯管理所旧跡陳列館とロシア中央大祖国戦争紀念館が協賛した。
同イベントの開幕式には、ロシア各界の人々や中国国務院新聞弁公室の幹部、在ロシア中国大使館の外交官、ロシアの留学生、華僑・華人、ロシア駐在のメディアの代表などが参加した。
展示は、「引き受けと収容」、「教育改造」、「正義の裁判」、「平和のために」の4つのテーマで構成。実物(軍人用のコートなどはロシアが提供)や写真、文章、動画などを用いて、中国が日本の戦犯をどのように中国での戦争犯罪の自覚・認罪に導いたかを詳しく展示している。同イベントは、国際社会に、第2次世界大戦中に、日本の軍国主義が中国で犯した侵略の罪のほか、中国政府などが日本の戦犯を自覚・認罪に導いた偉大な実績、人道主義の精神、中国とロシアが世界反ファシズム戦争において、互いに協力し、深い友情を築いた歴史などを知ってもらうのが狙い。
9月10日まで行われる同イベントは、今月25日から7月9日まで、ロシアサンクトペテルブルグ芸術家連盟展覧センターに場所を移して開催される。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年6月24日