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独で初めてのMERSによる死者 中東旅行の経験者

人民網日本語版 2015年06月18日11:36

ドイツの衛生部門は16日、同国の65歳の男性が中東地域の旅行中に中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルスに感染し、その後合併症を起して今月初めに死亡したと発表した。新華社が伝えた。

これは欧州で今年に入ってから初めての同ウィルス関連での死亡ケースであり、ドイツでも初めてのMERSによる死者となる。

同国北部ニーダーザクセン州の衛生部門は同日発表した声明で、男性は今年2月にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビに旅行した際に、現地の家畜市場でMERSに感染した可能性があるとされた。男性は6日に肺の疾患を発症し、同国西部の町で死亡した。

同衛生部門によると、男性は5月に主治医から全快を告げられ、隔離措置を解除されていた。

北部ニーダーザクセン州の衛生省長官によると、衛生部門は患者の診断確定後、速やかに対応措置をとって、感染の拡大を予防した。「患者と接触があった200人以上がMERSウィルスの検査を受けたが、他の感染者は発見されなかった」。

同国政府によると、現在同国でのMERS感染拡大の兆しは見られない。同時にEU衛生部門の担当者は、欧州で感染が暴発的に拡大する可能性は低いとコメントした。

欧州疾病予防管理センターの報道官は、「この患者の死亡が欧州におけるMERS発生状況についての同センターの評価結果に影響を与えることはない」としている。(編集YH)

「人民網日本語版」2015年6月18日

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