韓国メディアによると、韓国保険福祉省は16日、韓国の中東呼吸器症候群(MERS)感染者は154人に増加し、死亡者は19人に増えたと発表した。中国新聞網が伝えた。
15日、韓国MERS感染者は1日のうちで5人増え150人になり、隔離患者は5000人を超えた。
ほかの報道によると、スロバキア衛生省のスポークスマンは15日、MERSと診断され病院で治療を受ける38歳の韓国男性は、再検査の結果、感染していないことが判明したと伝えた。スポークスマンはAFP通信に対し、「最新の検査結果で陰性であることを確認した」と語った。また、当該患者はまだ病院にいると述べた。
韓国の朴槿惠(パクウネ)大統領は感染の拡大による景気回復への影響を心配し、国民の「過剰なパニック」の広がりを防止するよう各当局者に呼びかけた。朴大統領は15日、顧問会議でMERSの流行は消費と外国人観光客の大幅な低下につながっており、当局は経済へのダメージを最小限に抑える必要があると指摘、「現在、最も重要なことは国民の「過剰なパニック」の防止と経済をできるだけ早く正常な状態に戻すことである」と述べた。
MERS第一号患者が韓国で確認された5月20日以来、すでに10万人を超える外国人が韓国行きをキャンセル、国内においても人々は外出を控えている。朴大統領は国民の「過剰なパニック」の広がりを防止するよう各当局者に呼びかけるとともに、MERS流行に対応するための制度の改善案を打ち出し、「政府は当面の間、専門家による緊急対策チームを中心とする常設機関を設置し、より万全な疾病対策と予防システムを構築する」と述べた。
現在、伝染病管理、予防、感染症予防に関しては保健福祉省と疾病管理本部が担当している。韓国政府は現在のMERS緊急対策チームを常設機関とし、よりタイムリーかつ有効な予防対策を展開する。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年6月16日