自動車市場調査会社のAutomotive Foresight研究員の張豫氏によると、フォルクスワーゲンは品質やサービスの問題が過去3年のうち2年露呈しており、ドイツ車に対する消費者の懐疑心は大きく膨らんだ。また、ダイムラー社のメルセデスベンツも販売方式において問題が指摘され、「ドイツ神話は打ち砕かれようとしている」と張氏は語る。
消費者意識の転換はマツダに急速な発展をもたらすチャンスとなり、同時に流線型やスポーティなデザイン理念である「魂動(こどう)」というコンセプトが市場細分化における参加者となった。
マツダの中国での2つの合弁会社のうちの1つである長安マツダの松尾則宏社長は、「魂動のコンセプトが13億人全員をカバーすることは不可能。しかし現在我々は中核顧客層の増加に取り組んでおり、これは市場シェアのコントロールに力を入れるフォルクスワーゲンやGMにはできない」と先週南京での取材で語っている。また、「自動車市場が成熟するにつれ、消費者はこれまでのように一部のブランドの固有の優越性から判断するのではなく、デザインや独自性を自動車選びの判断基準にするようになってきており、マツダはまさにこうした細分化市場において発展しようとしている」と語った。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年7月21日